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付言事項とは、遺言書の中で遺産の分け方などの法的効力を持つ内容とは別に、遺言者の気持ちや考えを自由に記載できる部分のことです。相続人への感謝や遺言内容に込めた想いなどを伝える目的で書かれます。
付言事項には、遺産分割の指定などを行う法的効力はありませんので、付言事項に書かれた内容だけで相続の方法が変更されることはありません。一方、遺言書の本文に記載される「法定事項」は、法律で定められた要件を満たすことで効力を持ちます。両者の違いは、相続に直接影響するかどうかにあります。付言事項はあくまで遺言者の想いを伝える補足的な役割を担い、相続人の理解や納得を得るための重要な手段です。
相続では、遺産の配分をきっかけに家族間で感情的な対立が生じることがあります。付言事項に想いや背景を記しておくことで、なぜそのような遺言内容にしたのかを相続人が理解しやすくなります。理由が分からないまま遺言を突き付けられるよりも、遺言者の言葉として説明があることで、無用な疑念や不満を抑え、争族の予防につながります。
付言事項は、法的な制約を受けずに自由な言葉で気持ちを伝えられる貴重な場です。長年支えてくれた配偶者や子どもへの感謝、人生を振り返っての想いを記すことで、遺言書が単なる手続き書類ではなく、心のこもったメッセージになります。相続人にとっても、遺言者の言葉は心に残るものとなり、相続後の関係維持にも良い影響を与えます。
遺産の配分に差がある場合、相続人は不公平感を抱きやすくなります。付言事項で配分の理由や考え方を説明しておくことで、遺言者の意図が伝わり、納得感が高まります。法的効力はなくとも、遺言者本人の言葉で説明されていること自体が重みを持ち、相続人が冷静に受け止める助けとなります。
家族への感謝を伝える付言事項では、難しい表現を使う必要はありません。これまでの生活を支えてくれたことへのお礼や、円満に相続してほしいという気持ちを素直な言葉で書くことが大切です。形式にこだわらず、遺言者らしい表現でまとめることで、読む側にも気持ちが伝わりやすくなります。「苦労をかけました」「ありがとう」などの言葉を用いましょう。
配分に偏りがある場合は、その理由を簡潔かつ冷静に説明することが重要です。特定の相続人を優遇した事情や背景を付言事項で補足することで、他の相続人の理解を得やすくなります。感情的な表現は避け、事実と想いを整理して記載しましょう。また、理由だけでなく自分の想いである旨も記載するとよりよいでしょう。
長年にわたる介護や生活支援への感謝を示す場合も、付言事項は有効です。どのような支えがあったのかを具体的に記すことで、配分に反映させた理由が伝わります。他の相続人に対しても配慮ある表現を心がけることで、納得感を高めることができます。面倒を見てくれたのがだれかを明確に記載したうえで介護の負担や寄与分について考慮するよう促しましょう。
付言事項に不満や批判を書いてしまうと、相続人の感情を刺激し、かえってトラブルの原因になります。遺言書は争いを避けるためのものです。たとえ複雑な事情があったとしても、否定的な表現は控え、前向きな言葉でまとめることが大切です。不要な文章を付け足す行為はリスクにしかなりませんので、控えるようにしましょう。
付言事項の内容が、遺言書本文の法定事項と矛盾していると、相続人を混乱させてしまいます。法的効力は本文が優先されますが、内容に食い違いがあると不信感を招きかねません。記載前に全体の整合性を確認することが重要です。きちんと文書間における整合性がとれていることを確認しておきましょう。
想いを伝えようとするあまり長文になると、かえって伝わりにくくなることがあります。付言事項は、伝えたい要点を整理し、読みやすい分量でまとめることが大切です。簡潔で誠実な文章の方が、相続人の心に残りやすくなります。要点をしっかりと整理して伝えたいことを理路整然と記載するようにしましょう。
付言事項で大切なのは、相続人に無理な我慢を求めることではありません。遺留分の放棄を直接促すのではなく、遺言者の考えや背景を丁寧に伝え、納得してもらう姿勢が重要です。理解を得ることが、円満な相続につながりますので、目的を見失うことがないようにきちんと考えて付言事項を検討するようにしましょう。
遺言内容にもとづき確実に相続するためには、遺言執行者の指定も有効です。付言事項で想いを伝えつつ、実務面は遺言執行者に任せることで、相続手続きを円滑に進めることができます。専門家を指定することで相続人の負担軽減にもつながりますので、遺言執行者に関しても関係者の間で議論・整理するようにしましょう。
付言事項は、法的効力こそありませんが、遺言者の想いを家族に直接伝えられる大切な手段です。言葉にして残すことで、相続人の理解と納得を得やすくなり、円満な相続につながります。内容に迷う場合は、司法書士や弁護士などの専門家に相談しながら作成することで、より安心して遺言書を残すことができます。このサイトでは他にもさまざまなコンテンツを制作・発信しています。ぜひチェックして参考にしてください。
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引用元:司法書士法人・行政書士鴨川事務所公式HP(https://kyokamo.com/lp-souzoku/) |
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※費用は2021年12月の情報です。
※1:2021年12月時点で、公式HPに税表記はありませんでした
※2:2021年12月時点で、公式HPで価格を確認できませんでした